お祭りのような卒業設計の提出が終わり、お祭りのような発表が終わり、今なんだか真空地帯にいるような静けさだ。
ひっそり迎えた25回目の誕生日は、実家で過ごした。私が破れたスニーカーを履いていたので、ABCマートで母に新しいスニーカーをプレゼントとして買ってもらう。何だか小学生のようだと思った。父の作ったハヤシライスを食べ、ジンジャエールを飲んだ。
ちょうど1年前、24歳の誕生日にもブログを書いた。その時の文章は今読み返してもすごく熱量がこもっていて、本当に自分が書いたのだろうかと思ってしまう。あの時、一人でフィリピンで生活していた。毎日気をはっていた。生きるのに、熱量が必要とされていた。
今はその反動か、ゆるゆるだらだらと過ごしている。怠惰な自分にうんざりもするけれど、きっと人生で一人が抱えられる熱量の総量は一定なのだと思う。だから今は、これでいいのだ。
今日まで生きてこられてよかった。時々不満もあるけど、健康でご飯が食べられて、誰かと話せる以上の幸福はないのだと思う。