2013年2月21日木曜日

成長すること

私は子どもが苦手でした。
彼らはまるで未知の存在で、子どもを前にするとどうしていいかわからず戸惑うばかりでした。

けれどフィリピンに来てたくさんの子どもたちを見て、彼らの存在、無垢さに本当にめろめろになってしまいました。子どもとはこんなに可愛いのか、と。
抱っこされるためのようなふわふわの肌や、黒目がちの大きな目や、思わずくすりと笑ってしまう行動や、豊かな感情表現。それはまさしく彼らが大人に守ってもらわなければならない存在であるがゆえに身につけているものだなと思うのです。

時間が経つにつれ、柔らかく薄い肌も筋肉がつき、風や熱にさらされ厚く堅くなりました。
日々成長する体にバランスが取れず転んでばかりだったのに、いつの間にか転ばなくなり目線の高さも変わらなくなりました。それは守ってもらわなくても一人で生きていける強い身体に成長した証なのだ、と小さな子どもたちから教えられました。

21年間、生かしてくれてありがとうございます。
自分の足で立てるまで支え続けてくれたこと、感謝しています。

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