指原莉乃と松岡茉優がモーニング娘について語りまくる15分程度のYouTubeの動画を、毎日寝る前に見ている。文字通り語りまくっている。二人とも早口で情報量がすごい。好きなものについてものすごい熱量で話す人を、見ているのは楽しい。
そういえば私が高校生の時、部活の友達と後輩に、吉本新喜劇を見に行ったことを熱く語ったことがあった。
具体的には、若手芸人によるパンツリレーというのが泣くほど面白くて、それは、若手芸人が2チームに分かれ、郷ひろみの二億四千万の瞳に合わせて、巨大なスボンを履いて、脱いで、リレーするその速さを競うのだけど、私はそれがどれほど異常に面白かったのか、必死でみんなに伝えようとしていた。
身振り手振り見たままを再現しようと必死にしゃべった。
だけどみんなふーん、という感じで、伝わっていない。話せば話すほど空回り、という感じだった。
高校を卒業するとき、部活の後輩である一人からの寄せ書きに、「パンツリレーについて熱く語る先輩の姿が思い出に残ってます」とだけ、書かれていた。
ずっと一緒にフェンシングしといて、それが思い出かよ、と思った。
指原莉乃と松岡茉優の動画を見て、後輩はこんな気分だったんだと、ちょっと理解した。
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