2012年6月25日月曜日

理解?

悲しい気分になる時はいろいろありますが、私個人について何か言われるよりも私の所属するカテゴリーについて言われるほうが悲しくなることに気づきました。
それは例えば日本人であるということや女性であるということ。生まれた時から所属し、21年間受け入れて生きたきたそれらは私が思っている以上に大きなものだったようです。
なぜなら私一人のことじゃない。同じカテゴリーに所属する人は他にもたくさんいます。たとえ言われたのは私一人だとしても、それはまた他の大多数にも向けられたことです。

歴史は複雑で、人の感情はもっと複雑です。簡単に理解なんてできないし、そもそも完全に理解なんてしなくてもいいと思います。自分には理解できない考えを持った人がいることを知っただけでもう十分に思えます。

話は変わりますが、私は人生の豊かさは経験してきた感情の豊かさだと思っています。やり切れない悲しみや理不尽さに出会ったとき、自分はこんな感情を抱くんだと教えてもらったことに感謝し、また一つ自分の人生が豊かになったと思うようにします。

2012年6月21日木曜日

話す

フィリピンの人と話していると、男女ともにとにかく冗談が多いです。フィリピンに来てから「Just kidding!」という言葉をよく聞きます。一度仲良くなると本当に冗談をよく言い、よく笑うなあという印象です。
具体例になるかわからないのですが..
友人の一人と話している時、突然おならの音がしました。しかもおしりを押さえる仕草をしてアッやっちゃった!みたいな表情をしたので本当におならをしたのかと思ってすごくびっくりしたのですが、笑いながら携帯を取り出して一言、「メールが来たんだよ!」
どうやら彼はメールの受信音をおならの音に設定しているようで、もう意味がわからなすぎて笑いが止まりませんでした。(低俗な話でごめんなさい!)

女の子と話すときは必ず盛り上がるのはメイク、ファッション、恋愛の話です。フィリピン、韓国、中国の女の子と話しましたが、これは多分世界共通で盛り上がる3大トピックなんじゃないかと思います。

フィリピンの女の子は思っていた以上におしゃれでメイクも上手く、いろいろ教えてもらいました。(アイラインの描き方とかカラーコンタクトとか!)
ファッションも体にフィットしたスタイルで日本とかなり違うなという印象です。ジーパン+Tシャツの女の子が多いですが、相当ピタッとしています。聞けば、セクシーに見えることがなによりも大事なんだとか。(実際細くてスタイルも良い!)
私もフィリピンでTシャツを買いましたが、多分日本では着ないと思います。。笑

日本のアニメについては男女ともによく聞かれます。実際にフィリピンで金色のガッシュベルとナルトが放送されているのも見ました。もちろんタガログ語で全然理解できませんでしたが...。
今はワンピースが一番有名かなという印象です。ただ私はアニメを全然知らないので聞かれても何も答えられないのが悲しいです...。


たまに真剣に政治や社会問題についても話すこともありますが、こういう楽しいおしゃべりも大好きです。今は冗談を言われた時の上手い切り返しをとっさに言えるようになるのが目標です!

2012年6月14日木曜日

初授業

今日から1st semesterが始まりました。
とりあえず先生の英語が速すぎて聞き取りに必死です><
授業のほとんどは英語ですが、たまにタガログ語も出てくるのでそうなるともうさっぱりです。
今日は隣の友達に助けてもらいましたが、いつかタガログ語も友達の手助け無しで理解できるよう勉強に励みたいと思います!

明日も朝7時から授業なので21時半ですがもう寝ます!^^;

引っ越し完了!

昨日、大学内の寮から大学外の寮へ引っ越しました。同じ大学へ通うフィリピン人学生がたくさん住んでおり、賑やかな学生寮です。

前の寮はホットシャワー、テレビ、冷蔵庫、エアコン、wi-fi完備で部屋も広く快適だったのですが、あまり人との交流がない環境でした。韓国人学生のための寮で私は唯一の日本人。寮の規則で韓国人学生のフロアへ立ち入ることは禁止されてたので、話相手はガードマンさんか掃除のおばさんだけでした。
新しい寮は、ホットシャワーはなく水シャワーです。初めは「冷たっ!!」と戸惑いましたがなんとか慣れました。それに水シャワーの方がかえってフィリピンの暑い気候にはさっぱりして気持ち良いことにも気付きました。
テレビも部屋にはなく、1階の食堂でみんなで見ます。その方がみんなとおしゃべりしながら見られて面白いのです。冷蔵庫、エアコンがなくても今のところ問題はないかなと思います。
自分の部屋でwi-fiが使えないのは不便!と初めは思いましたが、共用スペースでは使えるのでまあいいかなと思っています。それに自分の部屋でネットを使っているとつい長時間を無駄にしてしまうので、共用スペースの方が人の視線もあってかえって良いのかもしれません。部屋も決して広くないですが、常に賑やかで部屋から出ると誰かしらと会話が始まります。

豊富な設備よりもこのような交流こそ私がフィリピンで経験したいことでした。
まだ始まったばかりの生活ですが、ここでの毎日にとても期待しています!

2012年6月12日火曜日

小さな商品

フィリピンには1回分のシャンプーが売られています。
日本ではボトルで1,2ヵ月分買うのが普通ですが、フィリピンのスーパーに行くと1回分のシャンプーが20枚、40枚つづりのようになっていたり、1回分からも買うことができます。1ヵ月分をボトルで買う余裕はないけれど、1回分なら買える。フィリピンにはそういう人たちがいることがわかります。
実際に売られている1回分のシャンプーを見て、授業で習ったBOP市場という言葉を思い出しました。Bottom of the Pyramidの略で、所得階層を構成する経済ピラミッドの底辺に位置する人々を顧客として市場と認識するビジネスです。

企業の目的は利益を増やすことで、そのために市場を拡大しその国に求められているものを求められている形で提供するのは当然だと思います。そのおかげで、私たちは広く豊かさを得られるのだと感じます。1回分のシャンプーというようなミクロなものでもその国の人たちが消費を楽しめるようになるなら本当にいいことだと思います。

でももし私なら1回分のシャンプーという売り方はしないかなと思いました。小さなビニールの袋でも数か月分たまれば相当なごみの量です。それにたとえ1回分が安く見えても、毎回同じ金額で同じものを買うのは結果的には損です。大きなボトルでなくても、10回分のシャンプーの小さなボトルと詰め替え用を売る方が消費者のためになり、環境にもより良いのにな、と思いました。

2012年6月4日月曜日

違いはあっても

私のお気に入りのイギリスのテレビ番組があります。一般人のダンサーたちが次々と出てきてダンスを踊り、それに3人のプロのダンサーがジャッジをするという内容です。合格なら黄色の星、不合格なら赤の星が光ります。3人とも黄色の星を与えることはめったになく、すごく上手いなーと見てて思っても一人しか黄色の星を与えなかったりすることがよくあります。

先日その番組の中に、ダウン症の少年少女8人ぐらいのグループが出てきました。すごく楽しそうにダンスを踊り、もちろんジャッジは3人とも黄色の星を与えました。ダンスの上手い下手ではなく一生懸命楽しそうに踊っている姿に見ていて本当に心を打たれました。

私が驚いたのは、ゴールデンの時間帯、人気のあるテレビ局の番組に障碍をもった人たちが自然と出演していたことでした。日本の番組で障碍を持った人を見た記憶があるのは、NHKのドキュメンタリー番組と24時間テレビぐらいです。「障碍がある人を理解しましょう」というメッセージが全面に出てくるような番組でしかそのような人たちを見たことがありません。なんだか日本の番組は健常者と障碍者の違いを強調させているような、すごく存在を隔離させているような気がしました。
イギリスの番組は、障碍を持つ人が他の健常者と何ら変わりなく出演しているところに日本と大きな違いを感じました。障碍があっても人気のテレビ番組に出演し、ダンスを披露することが自然と受け止められている社会ってすごく良いなと思います。