2012年6月12日火曜日

小さな商品

フィリピンには1回分のシャンプーが売られています。
日本ではボトルで1,2ヵ月分買うのが普通ですが、フィリピンのスーパーに行くと1回分のシャンプーが20枚、40枚つづりのようになっていたり、1回分からも買うことができます。1ヵ月分をボトルで買う余裕はないけれど、1回分なら買える。フィリピンにはそういう人たちがいることがわかります。
実際に売られている1回分のシャンプーを見て、授業で習ったBOP市場という言葉を思い出しました。Bottom of the Pyramidの略で、所得階層を構成する経済ピラミッドの底辺に位置する人々を顧客として市場と認識するビジネスです。

企業の目的は利益を増やすことで、そのために市場を拡大しその国に求められているものを求められている形で提供するのは当然だと思います。そのおかげで、私たちは広く豊かさを得られるのだと感じます。1回分のシャンプーというようなミクロなものでもその国の人たちが消費を楽しめるようになるなら本当にいいことだと思います。

でももし私なら1回分のシャンプーという売り方はしないかなと思いました。小さなビニールの袋でも数か月分たまれば相当なごみの量です。それにたとえ1回分が安く見えても、毎回同じ金額で同じものを買うのは結果的には損です。大きなボトルでなくても、10回分のシャンプーの小さなボトルと詰め替え用を売る方が消費者のためになり、環境にもより良いのにな、と思いました。

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