2016年12月6日火曜日

騙されるまい

夜、何か読みたくてAmazonでおすすめされた漫画をKindleで読んだ。誰も救われない話で、気分がどんどん沈んだ。が、続きが気になって結局6刊まで購入し、夜の2時まで読みふけった。

その漫画もだけど、女の人が騙される話ばかり読んでいる。別の日に読んだ小説は、25歳の女性が男性と婚約するが二股をかけられている、といった内容だった。

そういうものを読みたいと特に思っているわけではない。でも、愚かで騙されていても女の人が強く生きていく物語は読んでいて気持ちがいい。一方で、男は悪くて、女を騙して、という描かれ方をするのは何だか嫌な気分だ。こんな人現実にいたら嫌だなあと思う程度で、私にはよくわからない世界だからだ。

「怒り」という小説を読んで、人は自分の見たいようにしか人を見ないのだ、というメッセージを私は受け取ったのだけど、私もやっぱり自分の見たいようにしか人を見ていないのだと思う。

ひどい男が出てくる物語を読むたびに、私が好きな男の人は優しい人でよかったと心から思う。けれど、それはやっぱり優しい人であってほしいという願望があるから、自分の思い込みかもしれない。

女も男も誰かを好きになったら、やっぱりちょっと頭が悪くなる気がする。少なくとも、私はIQが下がる。

例えば、旅行に行っても景色を見ずに相手の顔ばかり見てしまう。そっちの方がずっと楽しいし、見ていて飽きない。今は、「逃げるは恥だが役に立つ」を見たあとに好きな男の人の写真を見ると、メガネをかけている、というだけで星野源に見えてくる。

こういうことを書いて読み返すと、人を好きになっているときの自分はやっぱりIQが下がっている。

私の好きな男の人が悪いやつで、私を騙していたらどうしよう。
でも頭はぽーっとして、きっと私は、何も気づかない。

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