2012年5月23日水曜日

小さくなる世界

先週の日曜日、フィリピンのショッピングモールSM mall of Asiaに行ってきました。東京ドーム
8個分の大きさで世界第3位の床面積を誇る巨大モールです。
お店はTop shop,Zara,forever21,Nike, addidasなど欧米のブランドが多く、また無印良品や
まだオープンしていませんでしたがユニクロもありました。ただフィリピンではデパートでもTシャツ
1枚200~300ペソで買えるのに対して、ユニクロのTシャツは1枚790ペソでこちらではユニクロは高級服の部類に入ることに驚きました。
フィリピンのショッピングモールですが、あまり日本と差がなく「なんだか来たことある」というような感じがしました。これは気にしすぎかもしれませんが、世の中の服装、色彩の好みがだんだんとひとつに集約されていくかのような気がしました。

今、facebookやtwitterなどソーシャルネットワークの発達で世界中の人が何をしているか、何を考えているのかがタイムリーにわかります。Google mapで行ったことのない場所や日本の裏側も簡単に見ることができます。4人に1人がある程度の英語を使え、今後ますます英語を使う人口は増えていくと言われています。そうやってだんだんと世界は小さくなり、世の中の思考の枠組みが単一化されていくのではないか、という気がしました。
グローバル化という言葉は格好よく響きますが、それによってもたらされる世界がつまらないものになるのはいやだなあと思います。

2012年5月18日金曜日

間合いを取ること

高校でフェンシング部だったとき、顧問の先生にフェンシングで一番大事なのは間合いだと言われたのを思い出しました。相手と剣先10㎝が交わる距離を保つのが大事だと。近づきすぎると相手の攻撃がすぐにかわせないし、遠すぎると自分の攻撃が相手に届きません。
人とのコミュニケーションも同じなんじゃないかと思います。自分のことを見せすぎない、相手の領域に近づきすぎない。一定の緊張感を持ちながら、相手との間合いを保つことが重要なんじゃないかと気付きました。
ディベートなど共通のルールがあるときはそのルールの中で自由に振る舞えます。たとえそのルールを窮屈に感じたり合わないと思っても、終わってしまえばそのルールは適用されません。しかしほとんどのコミュニケーションは人によってルールは異なります。またそれは簡単に目に見えず、相手がどう受け止めるか、どう感じるかというのを瞬時に判断するのはとても高度な技術に思えます。自分の感情、例えば慣れ親しみ信頼なども時に相手との間合いを見誤る原因にもなると感じます。
相手は自分とは違うルールを持っているという前提で適度な距離感を保つこと、それが人とのコミュニケーションにおいて最も重要なんじゃないかと思いました。

2012年5月10日木曜日

中国

フィリピンと中国の領土問題がニュースで報道されていたので、中国人の留学生に聞いてみました。

<今の状況>
中国とフィリピンとの南沙諸島(スプラトリー諸島)をめぐる領土紛争がエスカレートしており、双方ともに対抗措置をちらつかせ、一発触発状態に陥っている。ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語サイトが伝えた。
フィリピン政府は5日、国連に抗議文書を提出した。中国は2009年、南沙諸島を含む南シナ海全域の領有権を主張する文書を国連に提出したが、これは国際法上の根拠がないものだと主張している。南沙諸島や周辺の南シナ海はフィリピン固有の領土だという態度をあくまでも崩さない姿勢だ。
アキノ大統領は9日、「わが国の安全と主権が脅かされた時、米国と日本以上に頼りになる友はいない」と、領土紛争問題上の中国の脅威から日米両国が守ってほしいとアピールした。
中国・フィリピン以外にも、ベトナム、マレーシア、ブルネイ、台湾が南沙諸島の領有権を主張している。(ニュースサイトserchinaより引用)

友人から言われたことは主に以下の4点です。
・第二次世界大戦後、中国の経済状態は悪く、約10年間は教育も政治も何もない状態だった。
・中国はここ数十年、猛烈に経済発展を遂げてきた。
・中国は今やアメリカと並ぶ大国である。
・日本、フィリピンはアメリカと友好関係にある。(アメリカという国際的な後ろ盾がある)

中国がフィリピンの島の領有権を主張するのは単に管轄権・漁業権のためだけではなく、対アメリカの意識からなのでしょうか。中国は日本にも同様に尖閣諸島の領有権を主張していますが、これも石油や天然ガスなどの資源の権利を主張しているように表面上は見えながら、中国のさらなる経済発展のためにアメリカという後ろ盾がある日本に対して領土を主張し、国際的に力を持っていることを示しているのではないかと感じました。

日本の新聞やニュースからは見えてこなかったことについていろいろ考えさせられた会話でした。

2012年5月8日火曜日

初バロット

フィリピンに来てから一度食べてみたかったバロットをついに食べました。孵化する直前のあひるの卵を茹でたフィリピンの伝統的なおやつです。道端の露店の籠の中で保温されており、1つ12ペソで売っていました。買った瞬間はアツアツの普通の卵に見えます。殻をむいて食べるのですが、明るい部屋で殻をむいたのが間違いでした。私が選んだバロットはもう中のひよこが成長しており、殻をむくにつれてだんだん中のひよこの姿が現れてきます。この段階でもうひるんでしまいそうでしたが、勇気を出してえいっと食べました。温かくほくほくして歯ごたえのあるゆで卵という感じがしました。とろとろと柔らかい部分もあり見た目とは裏腹にかなり美味しかったです。最後に口に残った羽と骨を出して完食しました。
小さいですが、バロット1個食べるだけでかなりお腹にたまります。滋養強壮に良いとされているそうなので、次はパワーが必要なときに食べようと思います!

2012年5月2日水曜日

外国語

大学で中国語を教えている中国人の先生と知り合いになりました。私がその先生に日本語を教えるという約束で、中国語の授業に参加させてもらいました。
















↑こちらがテキストなのですが、当然習うのはフィリピンの人たちなのでタガログ語で書かれています。先生は英語で中国語を教え、練習問題はタガログ語で解くという非常に頭がこんがらがりそうな授業です。


しかしフィリピンの人たちが苦労していた漢字の書き取りについてはばっちりでした。笑
前に出てホワイトボードにお手本を書いてくれ、と言われ書き終わると「おー!」と拍手してもらいなんだか複雑な気分でした。
人生初の中国語を学んだ感想は、漢字を見れば意味がだいたいわかるので読むことについてはそれほど難しい言語ではないかな、という感じです。ただ中国語おなじみの4声の発音が難しく、話すことはやさしくなさそうです。

タガログ語もそうですが、新しい言語を学ぶことは未知の世界が開けてくるようでわくわくします。言葉を知ることはその国を知ることの第一歩だと感じました。