フィリピンと中国の領土問題がニュースで報道されていたので、中国人の留学生に聞いてみました。
<今の状況>
中国とフィリピンとの南沙諸島(スプラトリー諸島)をめぐる領土紛争がエスカレートしており、双方ともに対抗措置をちらつかせ、一発触発状態に陥っている。ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語サイトが伝えた。
フィリピン政府は5日、国連に抗議文書を提出した。中国は2009年、南沙諸島を含む南シナ海全域の領有権を主張する文書を国連に提出したが、これは国際法上の根拠がないものだと主張している。南沙諸島や周辺の南シナ海はフィリピン固有の領土だという態度をあくまでも崩さない姿勢だ。
アキノ大統領は9日、「わが国の安全と主権が脅かされた時、米国と日本以上に頼りになる友はいない」と、領土紛争問題上の中国の脅威から日米両国が守ってほしいとアピールした。
中国・フィリピン以外にも、ベトナム、マレーシア、ブルネイ、台湾が南沙諸島の領有権を主張している。(ニュースサイトserchinaより引用)
友人から言われたことは主に以下の4点です。
・第二次世界大戦後、中国の経済状態は悪く、約10年間は教育も政治も何もない状態だった。
・中国はここ数十年、猛烈に経済発展を遂げてきた。
・中国は今やアメリカと並ぶ大国である。
・日本、フィリピンはアメリカと友好関係にある。(アメリカという国際的な後ろ盾がある)
中国がフィリピンの島の領有権を主張するのは単に管轄権・漁業権のためだけではなく、対アメリカの意識からなのでしょうか。中国は日本にも同様に尖閣諸島の領有権を主張していますが、これも石油や天然ガスなどの資源の権利を主張しているように表面上は見えながら、中国のさらなる経済発展のためにアメリカという後ろ盾がある日本に対して領土を主張し、国際的に力を持っていることを示しているのではないかと感じました。
日本の新聞やニュースからは見えてこなかったことについていろいろ考えさせられた会話でした。
なるほどね、確かにそういう見方はできる。中国の友人はそんなに多くはないし、自分の周りには協調性がない人はそれほどいないけど、実際はどうなんだろう。やっぱり自分のポジションを確かなものにするために行動するのかな?
返信削除別の見方をすると、常に外交上の敵対国を作らなければ、中国という大きなひとつの国家を成立させることができない、という考え方もある。ある北西部出身の中国人留学生が、南の沿岸部出身の中国人留学生の態度が気にくわないというようなことを言ってた。偉そうに見下すような態度をとるらしい。あれだけ大きな国で、しかも共産主義でありながら格差も大きい。そうなるとひとつとしてまとまるためには、「中国人」としてくくり、外敵である「外国」と区別する必要があるのではないかと思う。北朝鮮も同じようなことが言えるかもしれない。
正解はないし、いろんな見方できる。中国の学生に聞いてみてもいいかもね。
コメントありがとうございます。
削除またこの友人と話す機会はあったのですが共産主義、民主主義、社会主義、資本主義などの話題になると、あまりにも私の知識が乏しく議論できなかったので、この話題についてはもうちょっと勉強して後日ブログに書きたいと思います。