2013年12月20日金曜日

ヨーグルト

コンビニでサラダとおにぎりと大好きなアロエヨーグルトを買った。バイトの休憩中、サラダを食べ、おにぎりを食べ、さあヨーグルトだ、と思ったがどこを探してもスプーンがない。袋の中をくまなく見てもやっぱり入っていない。忘れられていたのだ。仕方がない。
目に入るのは割り箸のみ。そしてふたが開けられていないアロエヨーグルト。えいっと覚悟を決めて、割り箸でヨーグルトを食べ始めた。
すぐに後悔した。割り箸ですくえるのはアロエ一粒のみで、とろりとしたヨーグルトは2本の箸の隙間から流れ落ちていく。私が一番食べたい部分なのに。仕方がないので、カップに口をつける。ヨーグルトはどろりと流れてあっという間に無くなってしまった。あんなに好きなのに、全然美味しく感じなかった。
心から、一口ずつ味わいたかったと思った。小さじ一杯分が積み重なるからこそ幸せなのだ。贅沢な大きな一口は嬉しくない。
家に帰ると、かばんの中からプラスチックのスプーンがころりと落ちた。

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