寮ではなかなかインターネットに接続できません...更新が滞ってしまいました。
土曜日、NSTPの授業の一環でインタビューに行ってきました。現在87歳で17歳のときに戦争を経験された方でした。
インタビューの内容のほとんどは日本兵がフィリピンの市民に対して行った残虐な事実についてで、同じ日本人として聞いていて非常に心が苦しくなりました。過去に起きた事実を一つ一つ思い出しながら、淡々とゆっくり話しておられました。起きた事実ではなく、その女性がどう感じたか、どう捉えたかをお聞きしたかったのですが、それについては答えてもらえませんでした。今思い返すと、その女性の気持ちに踏み込んでいったような質問をしていたかもしれない、と自分の非礼さを反省しています。バタアン死の行進についてもお聞きしましたが、日本にもアメリカにも今は何の悪い感情も抱いていない、ただそういう事実があっただけだと聞いてとても心が痛みました。
第二次世界大戦中、アメリカの基地がフィリピンにあったため日本がフィリピンを攻撃し、フィリピンの人々は戦争に巻き込まれました。やりきれない怒り憎しみは半世紀以上たった今、フィリピンの人々の心にどのような感情となって残っているのでしょうか。
4月9日、米比軍が日本軍に降伏した日をフィリピンでは毎年死んだ兵士、人々へお祈りをする日として定めています。敵でも味方でもないのに日米戦に巻き込まれたフィリピンの方の思いを、私もまた理解できればと思います。
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