フィリピン留学日記のその後
2014年7月8日火曜日
自分の実力はいつだって虚像の自分とかけ離れている
透明な浮き輪をつけて広大な海を泳ぎ始めた。
そして人よりも早く泳げているような気になっていた。
けど、気づくと誰もが自分の力で泳いでいた。泳ぎ方を覚え、泳げるだけの体力をつけて。
そして私は泳ぎ方がわからないまま、ここまで来てしまった。
浮き輪は、じわじわと少しずつ空気が抜けていく。ぺちゃんこになるのも、もう時間の問題だ。
いつか浮き輪の空気が完全に抜けてしまったら、その時私はもがきながらも水面に浮いていられるのだろうか。
それとも、静かに沈んでいくのだろうか。
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