18歳のときに原作を読んで衝撃を受けたので映画化は非常に楽しみだったのだが..。
原作では主人公が引き取られた親戚の男が実の父であるということがもっとじわじわと描かれているから、二人の性的な結びつきが本当に不気味でおぞましく感じられる。だが、ともに身寄りがなく愛情に飢え、お互いに依存するしか方法がなかったという事実に、獣と人間の間に線を引くことの難しさを考えさせられる。
しかし映画では二人が親子関係である、ということが少しわかりにくかった。血の雨が降るシーンで表現していたのだろうけど、映像の強烈さの前にストーリーがかすんでいる気がした。
ただ、性を感じさせないあどけない中学生から25歳の大人の女性まで演じ分ける二階堂ふみはすごかった。そして浅野忠信の色っぽさ。ともすれば不潔っぽくなりすぎて見る側、特に女性に不快感を与えかねない役であったが、役の汚らしさと浅野忠信自身の色気がよく合っていた。
この二人のあまりにも生っぽいリアリティのある演技に引き込まれ、日本のどこかにこの親子が本当にいるのではないかと思わされる感じに思わずぞっとした。
分厚い原作の濃密さをたった2時間にまとめられていたので、やや説明不足な感じがした。
原作を読んでない人は少しストーリーがわかりにくいんじゃないだろうか。
原作では主人公が引き取られた親戚の男が実の父であるということがもっとじわじわと描かれているから、二人の性的な結びつきが本当に不気味でおぞましく感じられる。だが、ともに身寄りがなく愛情に飢え、お互いに依存するしか方法がなかったという事実に、獣と人間の間に線を引くことの難しさを考えさせられる。
しかし映画では二人が親子関係である、ということが少しわかりにくかった。血の雨が降るシーンで表現していたのだろうけど、映像の強烈さの前にストーリーがかすんでいる気がした。
ただ、性を感じさせないあどけない中学生から25歳の大人の女性まで演じ分ける二階堂ふみはすごかった。そして浅野忠信の色っぽさ。ともすれば不潔っぽくなりすぎて見る側、特に女性に不快感を与えかねない役であったが、役の汚らしさと浅野忠信自身の色気がよく合っていた。
この二人のあまりにも生っぽいリアリティのある演技に引き込まれ、日本のどこかにこの親子が本当にいるのではないかと思わされる感じに思わずぞっとした。
そしてラストシーンの二階堂ふみの表情!同じ女でもぞくっとするね。あれは。
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