2014年2月18日火曜日

心が落ち着かない

「おめでとう、本当すごいね。尊敬しちゃう。全国ネットのアナウンサーだなんて。」

「いやいや、運が良かっただけだよ。これからが大変だし。」

言葉では祝福しながらも心の中は苦しくて仕方なかった。
私はアナウンサーになりたいわけではないし、それ以前にアナウンサーとしての素質もないから絶対になれない。私は、彼女が明確な目標を持って誰にも見せずに努力していたこと、そしてその間、私は何もしてこなかったことを突き付けられて愕然としたのだ。

私は何も知らなかった。彼女が大学に入った時からアナウンサーという目標に向かって、話し方の訓練を積み、考えを言語化する能力を磨いていたことを。
そして努力は実を結び、2000倍という途方もない競争率からただ一人選ばれた。

一緒に遊んでいた友人が、気づけばずっと遠い所にいた。彼女は自分の人生を自分で切り開いていった。

一方の私はどうか。ぼんやりした目標しか持たず、それに向かってなにも努力をしていない。
心の底から猛烈に悔しさがこみ上げた。

こんな感情は久しぶりだった。

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