空港に向かう電車の中はいつも落ち着きがなくなる。忘れ物は無いか鞄の中をごそごそしたり、パスポートを取り出したり戻したり、フライトの時間を何度も確認したり、そわそわしてしまう。
飛行機の中では中島みゆきの「銀の龍の背に乗って」がずっと頭の中で流れていた。
ごうごうと音を立てて雲の中を突っ切っていく飛行機。龍の姿と飛行機を重ね合わせる。そして不安げに背中にしがみついているような私。
早く到着してほしいような、永遠に飛行機に乗っていたいような気持ち。
機内食を食べ、緊張で眠れないので友達が貸してくれた「ドラえもん」を読む。続いて直前に本屋で買った「七回死んだ男」を読む。
刻一刻と到着時刻が迫ってくるにつれ、緊張が高まってくる。それにしてもよく揺れる飛行機だ。後ろの席に座ったカップルが揺れるたびに「キャッ」とか「おー」とか声を上げている。
フィリピンのカラフルな街が見えてきた。いよいよ1か月のインターンが始まる。
大丈夫大丈夫。
出来ることを見つけて、出来ないことは人に聞こう。
一つでも新しいことを覚えられたらよしとしよう。
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