2012年11月27日火曜日

ここに来た理由

大学1回生の夏休みに、孤児院でリコーダーを教えるというボランティアで初めてフィリピンに
来ました。そこで見た、あまりにも日本と違う風景に衝撃を受けました。
土の上に板を立てただけの場所で生活をしている人がいる。
路上で物乞いをして生きる子どもたちがいる。
テレビや本でしか知らなかった世界を目の当たりにして、もっと広い世界を知らないといけないと痛感しました。

2回生になり、私は建築学科では落ちこぼれ学生でした。何とかしないといけないと思いつつも何事にも身が入らず、何もできない自分にいらいら焦るばかりでした。

そして、広い世界を知りたい、フィリピンで生活したい、フィリピンで建築の勉強をしたい、という
理由で休学し、フィリピンのブラカン大学に来ました。
でも、本当は落ちこぼれている自分から目を背けたかった。
逃げたかっただけだったんだと思います。

そうして始まったフィリピンでの生活も7か月が過ぎました。

私がここに来て学んだこと。
それは世界は広く、簡単には理解できるものではない、ということです。
フィリピンという一つの国だけでも多様な価値観、様々な人々に出会いました。
ならばこの地球上にはいったいどれほどの価値観、考え方があるのだろう、と世界の途方もない広さを想像してクラクラしそうになります。

でもこの広い世界の中で、人は生きていかないといけない。
老いや死や、その他たくさんのどうにもならないものを受け入れながら、この大きな世界を
構成する一つの命として生きていかなければならないのだと思います。

フィリピンでの生活も残すところあと4か月です。

2 件のコメント:

  1. フィリピンでの留学生活はあと4ヶ月かもしれないけど、これからも人生はまだまだ続くし、フィリピンとの関わりもこれからずっと続いていくよ。
    その先を見据えながら、今何をしないといけないのか、どんなことを知らないといけないのか、きっと考えてると思うけれども、残りの時間を有意義に使ってそれをしてほしいと思います!
    がんばれ!

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    1. ありがとうございます。
      最近もう残り4か月、と焦りのようなものを感じていましたが、「これからも人生はまだまだ続くし、フィリピンでの関わりもこれからずっと続いていくよ」という言葉にはっとしました。
      5年、10年先の自分の人生を見つめて、まだ4か月のもあるフィリピンでの生活で何をしたらいいのか、じっくり考えていきたいと思います。

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