2012年12月27日木曜日

エキサイティングか退屈か

フィリピンの移動手段にジープニーという乗り物があります。
もとはアメリカの小型トラックでそれが交通手段になったそうで、見た目も銀色だったり赤だったり、アニメの絵が描かれていたり、1台1台運転手さんの個性が表れています。

乗り方は、客引きのおじさんが「おい、乗れや!乗れや!」というかんじで少ししつこく呼び込みをしてきて、目的地に行くジープを見つけ乗車し、運転手さんにお金を払い、目的地が近づいてきたら頃合を見計らって「パラポ!(降ります)」と言って降ります。

私はこのジープニーが大好きで、特にマニラなど交通の激しいところで乗るのが好きです。
窓もなく扉もなく、風がビュンビュン入ってくる感じが好きなのです。

ジープニーに限らずバスやFXと呼ばれるバンも同様に、フィリピンでは交通ルールがあまり厳しくなく、クラクション鳴りまくり、スピード出しまくり、無秩序でエネルギーあふれるかんじがとてもエキサイティングなのです。

でもこれを面白いって感じるのはきっと私が体力のある若者だからだろうな、と思います。
とにかく人が多いフィリピンではジプニーもバスも電車も、これでもかというぐらいぎゅうぎゅう詰めにされます。
もし赤ちゃんを抱えていたら、年を取っていたら、同じようにこの交通機関を利用できるだろうか、きっと怖くて利用できないだろうと思います。

私は日本の交通機関をエキサイティングだ、と感じたことは一度もありません。いつも暇つぶしに寝たり、音楽を聴いたり、私にとっては退屈な時間です。
けれど日本の交通手段は、確実に安全に時間通りに目的地へ連れて行ってくれ、年をとった人でも、子どもでも、障がいを持った人でも使いやすいように作られているのだと思います。

フィリピンの無秩序さをエキサイティングだと感じ、日本の安全安心を退屈だと感じる私は傲慢なのかな、と思いつつ。。でもやっぱり退屈より面白いほうがいいなと思うのです。

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