2012年12月19日水曜日

Habitat

マニラのパヤタスというところでHabitatに初めて参加しました。
家を建てるボランティアです。

今日ボランティアとして参加したのは私一人だけでした。
建設現場ではイカつい(ように見える)お兄さん方がたくさんいて最初はとても不安だったのですが、とても丁寧に作業内容を教えてくださってなんとか今日の作業を終えることができました。

お手伝いさせてもらったのは、コンクリートブロックの材料となる砂をふるいにかけて粒の大きな砂を取り除く、という作業です。簡単そうに見えた作業でしたがすごく肉体労働で、半日だけにも関わらず、もう腕が筋肉痛です。

休憩時間に実際に住んでいる方の部屋へ呼んでもらい、お話を伺いました。

ここに住む人はほとんどが教師をしている人で、実家が遠く職場の近くに住みたいがいい家が見つからない、という人がここを購入するそうです。
1つの家は10畳ほどでロフト、トイレ、台所がついています。1戸約40万円だそうです。

Habitatでは床や壁の塗装をせずに家を引き渡すそうで、住む人が自由に木の床をはったりタイルを貼ったり、また好きな色に壁を塗装するそうです。もちろん専門の大工さんたちが作業を手伝うそうですが、自分だけで行う人もいるそうです。

外観は同じ家がずらっと並んでいるように見えますが、内部は住む人が好きなように手を入れていて、そうやって自分の手で自分の家を作っていくのはとても住むのが面白くなりそうだと思いました。

この現場では日本人大学生のボランティアも多いようで、「本当に日本人は協調性があって技術もあって素晴らしい」と言われ、自分のことではありませんが何だかすごく嬉しくなりました。
日本以外にも世界中からボランティアたちがパヤタスのHabitatを訪れるそうですが、アジア各国からは休暇中の大学生、欧米からは社会人が多いそうです。

また他のボランティアの人たちに出会えたら話を聞いてみたいなと思いつつ..
また参加しようと思います。

5 件のコメント:

  1. そういう家の設計とか、必要だと思われる設備とか、間取りとか、そういうのは誰がどうやって決めるんだろう?40万もする家を買う人はどういう人なんだろうか?
    パヤタスという場所なら、ダンプサイトで働く人たちには手が届かないような気がするし、もしもらったとしても、権利をすぐに手放すような気がする。
    前に、マニラのトンドにあったスモーキーマウンテンで暮らしていた人たちがあてがわれた再居住用の団地に行かせてもらったことがあるけど、そこに住んでいる人たちは、ほとんどがそうした権利を譲り受けた人たちで、スモーキーマウンテンにいた人たちは、また別の場所に移り住んでるらしい。何から始めればいいのか、特にこうした貧困に関わる問題は一つのセクターだけでは解決できないし、難しいね。

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  2. ハビタットの活動を否定してるつもりは全くないので!なんか、ちょっと否定的な書き方のように見えたから、訂正です!

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    1. この集合住宅があるのはパヤタスですがダンプサイドからは少し離れています。お話を聞いてみて、Habitatでは本当に貧しく住む家が無い人のために住宅を提供するのではなく、単に住宅不足を解消するためのNPOなのかな、と思いました。購入する人は教師という職を持っている人がほとんどだそうなので。。
      一つだけ理解できなかったのが、「もしもらったとしても、権利をすぐに手放すような気がする。」という部分です。スモーキーマウンテンにいた人たちはあてがわれた再居住用の団地の権利を売ってお金にする、ということでしょうか?そして住居を持たず路上で生活するのでしょうか?
      私だったら安全に住める家がもらえたら、そんな貴重な権利を手放したりするだろうか、と疑問に思いました。

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  3. スモーキーマウンテンがあった、マニラ市のトンド地区っていうところは、すごい都心から近くて便利なところやってん。都心から渋滞がなければ、車で15分ぐらいでいけちゃうような場所。再居住用のハイツができたときに、スクワッターたちにあてがわれたけど、家賃が高すぎて、しかもスモーキーマウンテン閉鎖で仕事もない状態では住み続けることができなくなった。そこで、家をほしがってる、もともとトンドに住んでいない人たちにその権利を売るっていうことがあったらしい。売った人たちは、またスモーキーマウンテンの横に新しくできたアロマ・ダンプサイトとか、拡大したパヤタスに移って、同じようにスクワッターになる。そういうことがあったらしい。
    職を持つ人たちに対して住宅を供給することがどういう意味を持つのかについて、自分はよく理解してないけど、ハビタットってもともとそういうある程度の所得を持つ人に対して活動する団体なんかな?あまりそうは思ってなかったんやけど。

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    1. なるほど、だから権利を売るんですね。。
      次回habitatのボランティアに参加したとき、活動内容についてもう少し詳しく聞いてみたいと思います。

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