今日、大学の卒業式なのだと友達からのLINEで知った。フィリピンからお祝いメッセージを送った。
一緒に入学した人たちがいなくなってしまった。そして私の大学生活はあと2年残っている。
仕方ない。自分で選んだことなのだから。
感情がせめぎ合っている。これで正しかったのかな、ああしたほうが良かったんじゃないかな。ぐるぐるぐるぐる答えのない問いに煩わされる。こういう時は頭を使わないように有酸素運動をするに限るのだけれど、ここでは市民プールもないしジョギングが出来る道もない。
「ああ、すごく面白いことしてる!」って思う日と、「私こんなところで一体何やってんだろ」と思う日と毎日その繰り返し。そして今日は後者の日。
さっきふとフィリピンの空を見上げるとぽっかりと満月が浮かんでいた。ピカピカの金メダルみたいだった。百人一首のある和歌を思い出した。
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも
唐にいる阿倍仲麻呂が自分の見ている月と、幼いときに日本で見た月とを重ね合わせて故郷を懐かしんで詠んだ和歌だ。美しくて切ない。
満月なんて見なきゃよかった。帰りたくなってしまうじゃないか。
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