友達と夕方に会う約束があったので、ゆっくりシャワーを浴びてずっとつけてなかった化粧水やらヘアオイルやらをつけた。
1か月ぶりにクローゼットを開けた瞬間、「わー!私の好きな服がいっぱい!」と無駄に驚いた。前はいつも着たい服がないと思っていたしいつも新しい洋服を買いたかったけれど、お洒落からしばらく遠ざかっていると、すでに持っているものたちがとてもきらきらとして見えた。靴も、アクセサリーも部屋のインテリアもここには私の好きなデザインのものしか置いていない。その空間を久しぶりに味わうと心が弾んで仕方なかった。
コテで髪を巻いたりなんかして、時間をかけてメイクをして、メイクも1か月ぶりだったからファンデーションを塗ると肌って白くなるんだなーとか目の下にピンクのシャドーを塗るとうるっとして見えるんだな、とか当たり前のことにいちいち感動して、まるで小学生のときに母の化粧品をこっそり使ったときのようなワクワク感だった。
黒のレースのブラウスに紺色のジャケット、グレーのスカートに青い靴、靴の青色に合わせた青い石のピアス、そして白色の小さなチェーンバッグ。ずっと使っている普段着ものばかりだけれどそれらを身に着けるととても心地良くて背筋が伸び、一歩外を出るとまるでランウェイを歩くモデルのようにドヤ顔をして歩いた。
自分をファッショナブルな人間だとは思わないけれど、私が選んだ好きなデザインのものたちは確かに心の温度を上げてくれ、嬉しくてどきどきした。
それこそがデザインの力なのだろう。「好き」という言葉で説明できない感情を想起させ、日常生活を豊かにしてくれる。
もうすでに私のまわりはデザインされたものたちで埋め尽くされていたことにふと気づき、幸せでたまらなかった。
もうすでに私のまわりはデザインされたものたちで埋め尽くされていたことにふと気づき、幸せでたまらなかった。
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