打ちっぱなしを一回やっただけという完全な初心者なのだけれど、ビギナーズラックというものか何とかついていくことができた。
ゴルフよりも、ゴルフコースの美しさに私はすっかり驚いてしまった。タガイタイという避暑地にあるコースからは湖とそこに半分沈んでいるタール火山が見渡せる。エメラルドグリーンの芝生はふかふかでまるで上質なベルベットの絨毯のようだった。ココナッツの木がたくさん植えられており、葉がサラサラと気持ちの良い音を立てる。人工的に作られた池は風が吹くたびに水面がキラキラと光り、人工の谷さえも自然のままのように木々が生い茂っていた。
藤原頼道は極楽浄土を作ろうとして平等院鳳凰堂を建てたが、私にはここが極楽、まさに天国のようだと思えた。
ゴルフ場は自然を切り開いて作られるから環境破壊だとたまに言われる。私も広大な自然を切り開いて人間の遊び場を作るなんて、とゴルフ場開発には否定的だった。けれど、今日初めてゴルフのコースというものを見て、こんなに美しい人工的な自然があるならいいじゃないかと思ってしまった。もちろんその美しさを保つためにどれだけの労力がかけられているかは容易に想像できないのだが。
公園のように誰もが簡単に行けるものではないし決して安くはないお金を払わないといけないが、ゴルフコースの美しさを味わうためだけにでもゴルフをする価値はあるのだと思う。
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