ゴールデンウィーク中に行った新潟はまだ雪が残っており、雪解けの隙間からふきのとうがひょっこりといくつも生えていた。
散歩していたご夫婦に天ぷらにすると美味しいと教えてもらい、いっぱい摘んできた。
天ぷら鍋が無いので、野菜炒めに。初めてのふきのとうは、ふんわりとしたいい香りでほろ苦かった。
そういえば昔、国語の教科書にふきのとうの話が載っていたなと思い、調べてみたら工藤直子さんの「ふきのとう」という詩だったことがわかった。小学2年生の国語の教科書で、読んだのはかれこれ16年前になる。
ふかれて ゆれて とけて ふんばって もっこりふきのとうがかおをだしました
「こんにちは」
もうすっかりはるです
16年ぶりに読んでも綺麗な文章だった。雪が積もってひんやり冷たそうな空気とか、でも太陽の光はだんだんぽかぽかと暖かくなって春に近づいていくのが感じられるような詩だった。
新潟ではまだ雪がたくさん残っており、桜は満開で花びらがひらひらと舞っていた。大阪ではすでに過ぎてしまった冬と春をいっぺんに経験できて、時間をさかのぼった気分だった。
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